道端のノート。

僕の好きな詩を少しづつ載せてみたり、自分の詩を載せてみたり、
唯のくたびれたノートの1ページです。



2010/06/20

瀞(a pool)


魂のかたちなど問いはしない
血に対して熱いとか冷たいとか
そういうものは基本的に
無いと思うしそれでも
生温いのが一番気に食わない。

連れが死んだ日
俺は生理中の女とセックスした
夜に携帯が鳴って その男の
死を知った  プールの排水溝に
最後の水の群が流れ落ちる感じだった
不謹慎だとはわかっていたから今まで
この事は誰にも喋らなかった
ただ、誰も悲しまなかったし不幸にも
ならなかった。  
その男の死を血まみれにした訳じゃ無い。

事故で死んだ子供の対の靴が
俺を追っかけてくる、という夢を見た。
俺は逃げもせず 道路の真ん中に
立ち尽くし、対の靴と対面した。
対の靴は俺のもっとも近い所で足踏みし、
俺を蹴っ飛ばす事は無かった。

たった今 向かいのマンションでは小型犬が
ケン、ケンと吠えたてている。
仕事に行きたくない俺は それが自分に対する
叱咤の様に思えてイライラする。
1日6時間の睡眠を要し、メシを
食わねば死んでしまい、その他倫理や欲や
義や愛なんぞにはさまれて倒れる事すら
出来ないこの体を   今日この
日付が変わるまでは
うっとうしいと思ってやろう。



         ロイ・ラプターズ(Roy Raptors)