道端のノート。

僕の好きな詩を少しづつ載せてみたり、自分の詩を載せてみたり、
唯のくたびれたノートの1ページです。



2013/02/25

無題

通り過ぎる時間が横目で俺をチラリと見る。
美しいと思う。
だが、抱きしめようとしても叶わないのだ、
彼女達はいく所が在る。
彼女達には主がいる。

欲しいものはいつも手に入らないと、
いつごろか気付いたのは、
彼女達の一瞥を捕まえられないと 感じた時だったと思う。




cic

2013/02/18

無題

ザラザラと降る雨よ
幾度となく晒されて弱った心が
たとえ昨日は弱音を吐こうとも
今日はそれらを踏みつけて進む
前へ行くのだ
そしてまた今日の俺もその為の踏み台なのだ。




cic

2013/02/16

記憶、A

すべすべの指が軽く引き金を引く
乾いた不吉な音と共に内臓に刺さった弾
彼女が半笑いで俺を撃った
あの日
満月と4匹の子犬
そして
めくらになった魂
叫ぶ傷口
あの日
俺は見事な程の負け犬だった
何も出来なかったのだから
その時も、その後も。
そして今なお刺さったままの弾は
ときおり傷口を愛撫し
俺に無言のメッセージを送る
私を忘れるな、と。



cic


2013/02/13

春の知らせ


その粒の中に光が混じっている
つめたい暗闇から降って来る雨は
かすかに甘い匂いがする
花より海より先に香るのは雨

今宵 春の知らせを聞いた 確かに聞いた






cic