道端のノート。

僕の好きな詩を少しづつ載せてみたり、自分の詩を載せてみたり、
唯のくたびれたノートの1ページです。



2014/09/17

忘れちゃいないが

忘れちゃいないが
俺の心はいつも海の深くに沈んでいる
忘れちゃいないが
俺の心はいつか海の深くに沈めたんだ



cic

2014/07/17

懐中電灯に照らされた

沢ガニがもうもうと水底の秘密をついばんでいる
コンクリートの壁を背に赤い体を半身 泥に沈め
白いしっかりした爪を幾度もその水底に
刺す 刺す 刺す
山に雨が降り 川は増水し そしてこの様な小さな側溝にも
その分け前が流れて来たのだろう
沢ガニは懐中電灯に照らされている間一度もハサミを止める事無く
せっせと分け前を口に運ぶ
ほい ほい ほい
赤い月夜に静かな宴
今宵人間以外は誰も眠ろうとはしない。



cic

2014/06/29

クルクル イェー

雨の中で傘をクルクルまわすとまるでメリーゴーランドみたいだね
どっかの庭先から拝借した傘と誰かのチャリンコで

立ちこぎしながら クルクル イェー

雨ん中
飛んでく雨粒がいい感じだね
湿気が髪にまとわりついて鬱陶しいね
さっきの酒も回ってきてさ
信号無視もいいとこだよね
こんな夜道もステキだよ
どこにも辿りつかない夜道だよ
分かっちゃいるから戯けるのさ

立ちこぎしながら クルクル イェー

立ちこぎしながら クルクル イェー


cic

2014/06/28

運命のうた

自然に生まれ自然に育ち
自然に俺を破壊していった運命
幼き日の自我にはそれに逆らうナイフも無く
ただなすがままに蹂躙された
あれらの日々
戦えなかった事が悪だったのか
お前の脇腹を貫けなかったのが俺の罪か
いいや 誰にも罪は無く咎もない
ただ俺が重い石の下で生まれたというだけだろう
その後遺症を背負いあと何十年の日々を過ごせと
拡張機から響く声を業務的に聞いている
決して心を動かすな
感情の向かう先はただ二つしかない
誰かを殺すか 自分を殺すかだ



cic

2014/02/13

リバーサイド

足元に目を伏せ 靴で草をかき分けてみる
しばらくずっと突っ立て居る 流れる深い水面の前で
ずっと誰かに聞きたかった、
俺とお前の間に流れる川の名を何と言う?





cic

2014/02/10

端くれの幸せ

寒空のはしっこで焚き火をする

はしゃぎすぎた昨日のおかげで
今日の僕はからっぽ

黙々と燃える物を集める
幸福感が糸を引いている

ガサリと木々がくずれ
火が高々と立ち上がり、

その先の火の粉を追って
僕は月に辿りついたよ



cic


2014/02/01

言ってみろ!
そんな貧弱な姿格好で
何処に行きたいか言ってみろ!

お前の行きたい所は、
星空の砂漠や、寂寞の谷、名も無き細道の
はるか向こうにあるというのに!

今日や明日や、明後日みたいな物を
はるか積み上げた先の高みにあるというのに!

今日お前は何をした、考えろ、そして言ってみろ!
何処に行きたいか言ってみろ!

いいか!
この世で一番残酷なのは
死でも無く、
挫折でもない。
時間切れだ、一番恐ろしいのは時間切れだ!
手持ちのカードを残したまま、腐れ死んだ男達がお前を呼ぶ声が聞こえるぞ
中途半端な速度でやってくるそいつは、いつも運命の外からやってくる事を心得よ


cic




2014/01/25

商品番号196番 

わお COOLだね 雨が降ってるよ
やろうぜ ポエトリーリーディング

雨に濡れたカードを切れよ
特に少ない数字
odd number
嫌われ者達を集めてパーティするんだ

よぅよぅ、最近やってんのスピードラーニング?
モゴモゴ 口の中で嫌な味がするよな?
ときめきがときめきを呼ぶような季節はまだ来ないのだろうか
伝説の13月 幼児達のフォークロア
マンホールベイビー おお!確かにそうだ

忘れてたよ 俺は確信的に詩人
水たまりでクロールするぜ
靴ひもが固結びだぜ
意味なんて無かったわ
まーるで無かったわ

よかったな、今日が雨降りで
よかったな、神殺しの常習犯で

誰も知らない街角でこっそり背徳の歌を歌う
誰にも聞こえないし、誰にも聞いてほしくもない。



cic