ぴちっとしたうまそうなからだに
チキンパプリカをぎゅっと詰めて女は二度
色目をつかった。
魅かれてふらっとして、もの欲しげに見返し、
亭主とほかの4人がそこにいなかったら
ふいに女に抱きついたか、
その小さい足もとに泣きついてこう言ってただろう、
「あなたはこの何年もの夜ヘンリーが目をくらつかせた
いちばん強烈な
女性です、ブリリアンスさん。」
でも実際は(落ち込んで)
自前のスプモーニに取り付くだけ。
ボーンズ卿曰く、
世の中は、うまそうな女だらけよ。
黒い髪、ラテン系の肌、伏し目がちの
宝石の目・・・脇のあの野郎の ご馳走・・・座るとまた
なんてすげえ尻、それが遠い向こうだ。
レストランはざわついてる。
女は火星にいるみたいなもの。
どこでツキが落ちたんだ。
ヘンリーはだめという決まりなんだ。
ボーンズ卿曰く、その通りよ。
ジョン・ベリマン(John berryman)