
「俺は不器用な奴だ。
うねり荒れる魂の割に持っている言葉は多くないし
それに俺は、これが問題なのだが、
俺は多分呪われている、
言いたい事を話そう。
言葉ってのはたいがい純粋で水みたいなもんで、
俺の受けた呪詛はそれらを一瞬で穢しちまうから
口から出た時はすでに奇形になっている、
だから、詩を書こうと思ったんだ、
自分でもいいアイデアだと思ってるよ。
つまり、みんなまとめて
サーカスに売っぱらっちまおうって寸法さ。
本当に言いたい事を話そう。
それは何かっていうと、愛についてなんだが、
雨や雲や風や光のやり方で君を愛そうと思った、
やっぱり俺は旅人で詩人っていう最悪の運命の人間だから。
イヌやネコやウサギや金魚やカエルやヘビやナメクジや
俺とあんたの呪いの話をしながらずーっと考えてた、
まだ生まれていない言葉と君の事と愛について。
帰り、深夜5万メートルの道を歩きながらふと思った事は
前にもどこかでこんなことがあった、決して初めてじゃあ無く、
蓄積だった、それはデジャヴュの蓄積だったんだ、
だから俺は君に伝える事にした、愛してんだ、
そして済まなく思う、だってこの詩はメチャクチャだろ?
けどあんたなら解読してくれると思って。
俺という人間を、10年も見てきてくれたあんたなら。」
ロイ・ラプタース (Roy Raptores)