道端のノート。

僕の好きな詩を少しづつ載せてみたり、自分の詩を載せてみたり、
唯のくたびれたノートの1ページです。



2013/02/16

記憶、A

すべすべの指が軽く引き金を引く
乾いた不吉な音と共に内臓に刺さった弾
彼女が半笑いで俺を撃った
あの日
満月と4匹の子犬
そして
めくらになった魂
叫ぶ傷口
あの日
俺は見事な程の負け犬だった
何も出来なかったのだから
その時も、その後も。
そして今なお刺さったままの弾は
ときおり傷口を愛撫し
俺に無言のメッセージを送る
私を忘れるな、と。



cic