道端のノート。

僕の好きな詩を少しづつ載せてみたり、自分の詩を載せてみたり、
唯のくたびれたノートの1ページです。



2011/02/18

備えよ、備えよ(Provite,Provide)

バケツとボロ切れで、いま階段を洗っていった
あの鬼婆(目も当てられぬよぼよぼ婆さん)は、
その昔、うるわしのアビシャグとて、
ハリウッド映画の名花とうたわれた女だ。

まさかとは思うだろうが、似たような
高貴高潔な身分からの転落の例はいくらでもある。

せいぜい若死にをして、ああした末路を避けることだ。

もしも長生きをする定めなら、
豪勢に死のうと決心しよう。

証券取引書を乗っ取るがいい!
必要とあらば、玉座に座るのもまた結構。
まさか皺くちゃの婆ぁとは呼ばれまい。

自分の知識を頼みにしたり、
誠心誠意にすがった者もいる。
同じ手が通用せぬものでもないだろう。

以前はスターだったといっても、
あとの冷や飯の慰めにはならず、
終わりの辛さが消えるわけでもない。

坂を下るには威厳をもって
金で買った友情でも、
まだ無いよりはましだろう。備えよ、備えよ!



       ロバートフロスト(Robert Frost